トヨタ次世代エンジン開発 既存技術で補完、得意のHVにも応用 (3/3ページ)

2014.5.19 06:40

トヨタ自動車が発売した新型「パッソ」。アトキンソンサイクルの採用などで、約3割の燃費向上を実現した

トヨタ自動車が発売した新型「パッソ」。アトキンソンサイクルの採用などで、約3割の燃費向上を実現した【拡大】

  • トヨタが次世代エンジン採用した主な技術

 HVで独走態勢のトヨタに対し、競合他社はガソリンエンジンの改良で対抗、特に小型車ではトヨタを上回る燃費性能を実現してきた。トヨタは業績が好調とはいえ、低燃費の小型車に人気が集まる東南アジアなどでは販売が伸び悩んでいるのも事実だ。20年時点でも世界販売の7割をガソリン車が占め、HVは3割にとどまる見通しのなか、トヨタには「ガソリン車の燃費をさらによくしないと地球環境にもユーザーのニーズにも合わない」(開発担当者の山田哲主査)との危機感があった。

 ガソリンエンジンの低燃費化はこれまで、欧州メーカーなどが力を入れる直噴ターボを用いたダウンサイジングが主流になるとの見方が強かった。トヨタは燃料制御の最適化を図ることで、直噴ターボを用いなくても走行性能を犠牲にせず低燃費化を図ることに成功した。

 この次世代エンジン技術は、HVやディーゼルエンジン車にも応用する。特にHVはガソリン1リットル当たり40キロ台の燃費達成が今後の焦点となるが、トヨタ幹部は今回の技術革新で「射程圏に入ってきた」という。15年にも全面改良するHV「プリウス」で大台に到達する可能性が出てきた。(田辺裕晶)

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