イオンが出資する食品スーパー3社が統合を発表し、撮影に応じる(左から)カスミの小浜裕正会長、マルエツの上田真社長、丸紅の秋吉満副社長、イオンの岡田元也社長=19日午後、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)【拡大】
イオンと丸紅は、出資する食品スーパー3社を経営統合させることで合意したと19日午後、発表した。イオンの100%子会社であるマックスバリュ関東と、首都圏を地盤とするマルエツ、茨城県を中心に展開するカスミの3社で、「首都圏におけるスーパーマーケット連合(首都圏SM連合)」を来年3月に発足させる。
前期(2014年2月期)の期末時点での3社の単純合計は、売上高が約5800億円、店舗数が約450店の体制だが、これを2020年をめどに、1兆円、1千店舗と倍増を目指す。
同日会見したイオンの岡田元也社長は、統合で基盤を強化し、「新しい便利さの競争に勝ち抜く」と語った。
実施する経営統合によって、商品調達や物流などでの連携を強化。イオンのプライベートブランド(PB、自主企画)商品を各社で販売する一方、PBの商品化ではマルエツとカスミのノウハウを取り入れる。また物流、IT(情報技術)の活用や電子マネーなども共通化して、コスト削減や営業力強化などの相乗効果を生み出す。
統合形態は、まずマックスバリュ関東、マルエツ、カスミの3社が株式移転方式で共同持ち株会社を設立。マルエツに約3割出資する丸紅と、イオンが共同出資会社を設立し、持ち株会社の過半数を出資すると同時に、持ち株会社を上場させる方針だ。共同出資会社はイオンが過半数を出資する。
統合後もそれぞれの会社は存続し、既存ブランドでの営業を継続する。カスミの小濱裕正会長は「イオンのインフラを活用しての効率化と、その上で、各社の地域に根ざした独自性を確保する」と狙いを説明した。