経営戦略を説明する三菱電機の柵山正樹社長=19日、東京都千代田区の本社【拡大】
三菱電機は19日、2020年度までに連結売上高を5兆円以上(13年度は4兆543億円)、営業利益率を8%以上(5.8%)に引き上げる経営目標を発表した。鉄道車両用装置など交通システムやビルシステムなどを成長事業と位置付けて強化。ソリューションサービスにも力を入れ、収益拡大を目指す。
4月に就任した柵山正樹社長が、この日の経営戦略説明会で明らかにした。
同社は13年度に売上高4兆円の従来目標を達成しており、柵山社長は「(14年度からは)中身にこだわった成長を目指す」と意欲を述べた。
成長事業は8つで、交通、エレベーターなどのビルシステムのほか、オルタネータ(発電機)などの自動車機器、工場向けのFAシステム、空調システムなど。自動車機器の中国メーカーへの納入増や空調の海外拠点を増やすなど、各事業で取り組みを進める。