消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減をカバーしようと、三菱電機と日立アプライアンスが21日、白物家電の新製品をそれぞれ発表した。例年より発表を前倒ししたり、新たな付加価値を消費者にアピールしたりして、需要をてこ入れする狙いだ。
三菱電機がこの日発表したのは冷蔵庫の最上位モデル「WXシリーズ」。6月27日に発売する「MR-WX71Y」(税別想定価格約42万円)は幅80センチで、業界最大という容量705リットルを実現。食品を完全に凍らせずに鮮度を保つ新機能や高級感のあるデザインが売りだ。同社はこれまで、毎年8月ごろに新製品発表を行っていたが、今年は前倒しした。永友秀明常務執行役は「駆け込み需要の反動が想定されていたので、この時期に一番価値のあるものを投入する」と意気込む。
業界団体の予測では、2014年度の冷蔵庫市場は413万台で、13年度(466万台)から大きく減少する見込み。