日産が資本提携先の独ダイムラーから調達した排気量2000ccターボエンジンを搭載したスカイライン「200GT-t」=神奈川県横須賀市【拡大】
日産自動車は26日、高級スポーツセダン「スカイライン」に、資本提携先の独ダイムラーから調達した排気量2000ccターボエンジンを搭載したモデル「200GT-t」を追加し、6月5日から発売すると発表した。ガソリン1リットル当たりの燃費性能は13・6キロで、価格は383万4000~456万8400円。
2月に発売した新型スカイラインはこれまでハイブリッド車(HV)のみの設定だった。今回のターボエンジンは、ダイムラーの「メルセデス・ベンツEクラス」に搭載されている。また、燃費性能が18・4キロ、価格が462万4560~569万5920円のHVモデルに比べれば価格面で割安感がある。
新たに採用した電動油圧パワーステアリングは、電子制御でモーターの回転速度を変え、油圧ポンプを調整して操舵力を変化させる仕組み。低速域ではマイルドな、高速域ではスムーズな運転性能をそれぞれ実現するという。
同日会見した西川廣人副社長は、「ターボエンジンを追加して選択肢が広がった。プレミアム市場で確固たる存在感を確立したい」と抱負を述べた。