パナソニックは27日、東京五輪が開催される2020年の暮らしをイメージした展示施設を東京都江東区のショールーム「パナソニックセンター東京」内に開設すると発表した。同社は企業間取引を成長の柱と位置付けており、具体的な展示を通して顧客企業とのビジネスにつなげる。
6月7日にオープンする施設は「Wonder Life-BOX(ワンダーライフボックス)2020」。センサーなどで取得した情報をインターネット上でやり取りするクラウドを活用している。
施設では、クラウド上の情報をもとに宅配荷物を適温で保管するロッカーや、おすすめレシピを表示する音声対話型キッチン、レーダーで睡眠状態を検知し、照明や空調を制御して快眠できるサービス-などを提案する。
ターゲットはハウスメーカーや宅配業者などさまざま。すぐに実用化できる製品だけでなく、研究段階の技術もあるが、「商材のヒント」として提示し、顧客との対話などを行うことで、事業化につなげたい考えだ。