カジュアル衣料「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは28日、東京都千代田区で開催した「地域正社員」の選考会を公開した。転勤を伴わず、勤務地を限定するほか、短時間勤務などを認めるもので、政府の規制改革会議や成長戦略の中で議論されている「限定正社員」と同様だ。人手不足に直面する小売りの現場では、「地域限定」により人材を確保する動きが強まっている。
28日の選考会には、事前応募の既卒者60人が参加した。この日は面接し、後日インターネットを使った試験が行われ、内々定がでるという。給与は月額17万7500円からで、福利厚生面ではほぼ正社員と同等。勤務体系も「1日6時間、週4日勤務も可能」(同社)だという。
ファストリはこれまで「全社員がグローバル人材でなくてはならない」として、店長を中心に国内外で活躍できる人材の登用を進めてきた。転勤を伴わない地域限定の正社員制度は平成19年から導入していたが、対象はフルタイムの勤務者のみで、パートやアルバイト社員の離職を食い止められなかった。
ファストリは時短勤務などに制度を広げることで、パートやアルバイトなど約1万6千人の非正規社員を2~3年ですべて正社員化する考えだ。