NISA口座開設者の年齢構成【拡大】
株式や投資信託への投資が年100万円まで非課税となる少額投資非課税制度(NISA)利用者の6割超を60歳以上の高齢者が占めていることが、日本証券業協会が28日発表した3月末時点のNISA口座開設・利用状況調査で分かった。同協会は制度の普及に向け、若年層の取り込みを強化する計画だ。
調査結果によると、NISAを取り扱う証券会社129社の合計で421万口座が開設され、総買い付け額は6080億円だった。制度がスタートした1月1日時点の320万口座から、3カ月で32%増えた。「銀行などを含めると、NISA口座数は600万以上になっている」(稲野和利会長)とみられる。男女別では男性58%、女性42%。買い付け額の内訳は、株式が60%に相当する3645億円、投信が2257億円(37%)だった。
口座開設者の年齢構成は60歳以上が61%と多く、20~30代は11%。投資未経験者が占める割合も11%にとどまっていた。