NISA口座開設者の年齢構成【拡大】
稲野会長は「口座数は順調に増加している。未経験者の比率はまだまだ低いが、これからは証券会社の営業活動の力点も若い世代の取り込みに移っていくため、改善の余地は大きい」と話した。1月以降に増えた口座に限ると、60歳以上と未満の比率は同程度になっている。
また、大手証券5社とネット証券5社のNISA口座で、買い付けがあったのは23%で、その平均額は60万7000円だった。
一方、稲野会長は、日証協の2015年度税制改正要望の中で、20歳未満の「ジュニアNISA」の創設を求める方針を示した。子供の将来のための資産形成を促す制度で、稲野会長は「世代間の(資産)移転を伴うスキームとして大きな意味がある」と強調。また、現在は10年間の時限措置であるNISAの恒久化を「最終ゴール」として引き続き求めていく考えを述べた。