仕切りを設けたエリア分煙を実施したことで売り上げを伸ばしたフレッシュネスバーガー品川グランパサージュ店=東京都港区港南【拡大】
品川グランパサージュ店では昨年夏から約半年間、実験的に全席禁煙としたが、常連だった喫煙客が離れて全体の客数が減少。今年2月に店内を一部改装し、仕切りを設けたエリア分煙を採用した経緯がある。56席のうち16席を喫煙席とした結果、2月は前月比で客数が約2割も増加、売り上げは約1割増加した。
非喫煙者に配慮しながら喫煙者を心地よく迎えるには試行錯誤があった。オープンテラスの店舗で窓を開放したところ、たばこの煙やにおいが店内の禁煙エリアに流れてきたことも。時間帯分煙を行っていた店舗では、禁煙タイムに訪れた喫煙者はテラス席しか利用できず、真夏や真冬に辛い思いをさせてしまったという。ガラスで仕切られた喫煙エリアの設置後に「店内でたばこが吸えるようになってよかった」という声がたくさん寄せられたそうだ。
さまざまな利用者に対応した店作りは喫煙に限ったことではない。犬の散歩スポットにある駒沢公園通り店(世田谷区駒沢)のテラス席や喫煙エリアはペット同伴で入店できる。住宅街にある武蔵小山店(品川区小山)はデリバリー専門とする予定だ。「客層、立地、時代に合わせた店作りで、チェーンでありながら画一的ではないことがフレッシュネスの特徴でもある」(マーケティング本部広報担当)と話す。
「競合する大手は店舗が10倍くらいあり規模ではかなわないが、フレッシュネスの規模だから揃えられるこだわりの品質で、チェーン店でも手作り感のある商品を提供していきたい」(同)。栗カボチャを練りこんだバンズやオーガニックティーなど品質面で差別化を図ってきた姿勢と、“共生”を目指した木目細かい店作りは通じるものを感じた。