資生堂の高価格帯ブランド「クレ・ド・ポーボーテ」の最高級シリーズ「シナクティフライン」の新製品。右のクリームは12万9600円=2日、東京都港区【拡大】
資生堂は2日、高価格帯ブランドの「クレ・ド・ポー ボーテ」のうち、最高級シリーズをリニューアルして10月21日に発売すると発表した。化粧品各社は消費税増税前の駆け込み需要で、高価格帯を含む売り上げが大きく伸び、新製品の開発や新規顧客の開拓に注力している。
同ブランドの最高級シリーズ「シナクティフライン」は、1万800円の洗顔せっけんから12万9600円のクリームまで6品目をそろえ、世界で拡大する富裕層に向けて発売する。
「クレ・ド・ポー ボーテ」全体では2013年度の売り上げが前年比10%増と伸びた。海外売上高比率は23%で、同ブランドの藤井恵一ブランドマネージャーは「早期に海外売上高比率を3割まで拡大させたい」と意気込む。国内は消費税増税前に、高価格帯の化粧品を中心に売り上げが大きく伸びた。「クレ・ド・ポー ボーテ」全体の売り上げはその反動で、4月は前年比8割、5月は同9割程度だが、すでに回復基調にある。