複雑さを増すエンジニア間の会議では、リーダーシップをいかに発揮できるかが重要だ【拡大】
ではどうすればよいのであろうか。リーダーシップ論で著名なハーバードビジネススクール教授のジョン・P・コッターは、21世紀型のリーダーシップとして、1つの目標に向けて組織メンバーの人の心を統合することが重要だと説く。つまり「人心の統合」である。
信頼されるには、それまでの実績や誠実さ、信頼性について評判、言行が一致しているかどうかが重要であると説く。
◆あの人の意見も聞いてみたい
マネジメントの階段を上るエンジニアにとって、現在は対立が起きやすく、会議も複雑さを増している。そのような中、調整かつ先導的役割を果たす能力はますます求められている。
では、そのような能力をどうやって身に付ければよいのであろうか。ファシリテーターとしても必要なスキルであるが、少なくとも次の要素の積み重ねが必要であろう。
ここで注意すべき点は、自らが単にファシリテーター的な調整役になることではなく、よりよい結論を導くためにどうすべきかを考えることにある。
(1)積極的に論議に参加する。
(2)チーム全体の狙いと、今回の会議の議論がずれていないかチェックする。
(3)要点がわかりにくい人に対しては、翻訳し同意を得る。
(4)難しい言葉を使う人に対しては、平易な言葉に変えるようお願いしたり、翻訳する。
(5)非言語といわれる周囲の人の態度や姿勢を読み取る。
(6)問題点と複数の対応策を自分なりに考え、頭の中で整理する。
(7)ある程度意見が出そろった段階で、自分なりの意見を披露し周囲からの意見を聞く。
(8)議長もしくは責任者に、合意形成できそうなポイントを確認する。
これを繰り返すことで、厳しい場面(ある意味「修羅場」)を幾度も経験し、それがコッター氏の言うリーダーとして周囲からの信頼の醸成につながっていくであろう。