今後の事業方針を説明する三菱ケミカルHDの小林喜光社長=9日、東京都中央区【拡大】
三菱ケミカルホールディングスは9日、事業説明会を開催し、小林喜光社長は今後のM&A(企業の合併・買収)について「売上高5000億円規模のM&Aは考えられない」と述べ、事業会社を補強するため、買収額50~500億円規模の中堅企業を対象に実施していく方針を示した。
小林社長は「稼ぐ方向への枠は作った。いかにもうけられる構造にしていくかが命題になる」と強調。「今後は各事業会社が50億~500億の買収規模で、いい技術やものを取り込んで事業補完していくことが先決だ」と述べた。
三菱ケミカルHDは、小林社長がトップに就いた平成19年4月から、田辺三菱製薬、三菱樹脂、三菱レイヨンと相次ぐM&Aで事業規模を急拡大。5月には約1000億円を投じ、売上高約5000億円の産業ガス大手、太陽日酸を株式公開買い付け(TOB)で年内に買収することを発表した。小林社長は同規模の巨額買収については、「ものすごく良い案件が来たら実行するだろうが、これ以上は考えられないだろう」とした。