ファーストリテイリングが、カジュアル衣料「ユニクロ」の秋冬向け新商品を値上げすることが10日、分かった。
値上げ幅は5%程度とみられる。綿やウールなどの原材料価格上昇や円安の進行で輸入コストが増加したのが主な要因。人手確保のため販売員1万6000人の正社員化を図る取り組みと並び、コストを徹底的に削減して低価格を追求してきた同社の国内戦略見直しの一環となる。
今夏以降に順次投入する秋冬物の新商品から価格を切り替える。ジーンズなどのズボンで伸縮性のある素材を増やしたり、フリースなどの上着では保温性を高めるなど、機能面を向上させ、消費者の理解を得たい考え。来年の春夏物でも同様に価格を引き上げる。