大会賞金総額25億円
米エレクトロニック・アーツのサッカーゲーム「FIFAシリーズ」は、国際サッカー連盟(FIFA)が公認。大会優勝者は、サッカーの年間最優秀選手に贈られるバロンドール式典に招待され、選手とともに表彰される栄誉が与えられる。
米調査会社スーパーデータによると、13年のeスポーツ大会の賞金総額は2500万ドル(約25億円)以上で、視聴者は7150万人を超えた。14年には世界のPCオンラインゲーム市場の規模が、ゲーム機専用市場を超えるとも予想され、eスポーツがますます広がることは確実。チャンスとばかりに支援に乗り出す日本企業も相次ぐ。
■日本でも浸透の兆し、専用施設で大会
ディスプレーメーカーのEIZOはスウェーデンのeスポーツのプロチームと提携して、ゲームプレーヤー向けの高性能液晶ディスプレーを共同開発した。大塚製薬も韓国法人がプロチームのスポンサーとなっている。東芝はドイツ法人が、スウェーデンのプロチームとパートナー契約を結んでいた。いずれも一般のプロスポーツの支援と同様に、自社製品の世界市場での知名度向上が目的だ。
日本でもeスポーツ普及に向け動きが出てきた。1月にオープンした東京・秋葉原のeスポーツ専用施設のeスポーツスクエア秋葉原には、パソコンメーカーのマウスコンピューター(東京都千代田区)が、自社の機材を無償で貸与。小規模ながら国内大会を開催している。東京メトロポリタンテレビジョンは4月から、eスポーツ情報の番組「eスポーツMaX」のレギュラー放送を始めた。