■合併に職員全員が力を発揮
2013年11月に大阪市信用金庫と大阪東信用金庫、大福信用金庫が合併し、大阪府内の信金で最大の預金量(合併時点で2兆2440億円)を誇る大阪シティ信用金庫が発足した。河村正雄理事長に合併の効果や重点的な取り組みを聞いた。
--合併後を振り返ると
「システム面を含めて特段の障害や混乱は生じず、まずは安堵(あんど)している。『お客さまに迷惑をおかけすることは絶対あってはならない』という強い信念の下、合併の準備段階で3金庫の職員が互いに営業現場で交流し、システムや事務取扱面の勉強会を重ねてきたかいがあり、合併当日は午後6時に現金も勘定もぴったりと合った。職員全員が力を発揮して見事な成果を出してくれたので、合併は必ず成功するという自信が湧いた」
「規模は拡大したが、旧3金庫の職員の融和や資金ニーズへの的確な対応、収益力の強化など喫緊の課題が山積しているのも事実。4月から始まった中期経営計画を基本に着実に経営改善に努め、地域や取引先の信頼に応えていかねばならない」