■富士山エリア 今夏は毎秒最大150メガビット実現
年間約30万人の登山客が訪れる富士山では今夏の登山期間中、毎秒最大100メガビット以上の高速データ通信サービス「LTE」が利用可能になる。NTTドコモなど携帯電話大手3社は昨夏も最大数十メガビットのLTEを一部で提供していたが、今夏は人口密集地向けなど通常のサービスでも最高速となるLTEを3社がそれぞれ提供。過酷な環境で良好な通信状態を維持するため各社が知恵を絞り、日本最高峰で最速を競う。
KDDI巻き返し
「富士山は限られたエリアに登山者が集中し、外国観光客も多いので、LTEのニーズは意外に高い」。ソフトバンクモバイルの幹部はLTE環境を整備する必要性を強調する。
世界文化遺産に登録された直後の昨夏は山梨、静岡両県側の登山道から計31万人が富士山に登った。環境省の関東地方環境事務所によると、昨夏の1日当たりの登山者数は数千人で、最も多い日は約1万2000人だった。