新型1500ccディーゼルエンジンは、欧州向けデミオに搭載している1600ccエンジンに比べ燃費性能を15~20%改善。この結果、今夏以降に発売する新型デミオの燃費性能は、軽とHV以外で国内首位を走るトヨタ自動車の小型車「パッソ」(ガソリン1リットル当たり27.6キロ)を上回るという。
マツダ幹部は「燃費トップを掲げて国内のディーゼル市場を開拓したい」と意気込む。
燃費が良いディーゼル車は、1980年代後半に5%程度の販売シェアがあったが、大気汚染の原因としてやり玉に挙がり、販売台数が急落。2010年までは年間1万台以下で推移していた。
ただ、排ガス規制の強化に加え、自動車メーカーが研究開発に注力。大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)などを抑えるクリーンディーゼル技術が確立し、欧州ではエコカーの代名詞になった。