問題発覚以降も強いブランド力を持つとされるカネボウだが、白斑問題によって業績にダメージが出ている。平成25年12月期の売上高は前期よりも約100億円減の約1800億円だったもようだ。顧客離れも一部で指摘され、美白化粧品も一部を除き販売を中止したままで、他社にシェアを奪われ続けている。
花王は美白化粧品の回収などで25年12月期に約121億円の損失を計上。今後、後遺症慰謝料の支払いだけで数十億~百数十億円が上積みされる可能性がある。
大和証券の広住勝朗シニアアナリストは「想定以上に問題が長期化するのは大きな懸念材料」と指摘。ただ、「後遺症の慰謝料を支払うなど補償問題を早期解決するための取り組みは、経営再スタートのための土壌作りとしては良い判断だ」と評価する。
花王の沢田道隆社長は、「カネボウとの一体化は予定通り進めている。(両社の)資産を最大活用し、特徴ある化粧品を世界展開していく」と強調するが、白斑問題を乗り越え、経営を“巡航速度”に戻すにはまだ時間がかかりそうだ。