SMBC日興証券が開いた女性限定のNISAセミナー=2日、東京都千代田区【拡大】
三井住友信託銀行も、手数料が無料のネット専用ファンドのほか、年内に1回で50万円以上の投信を購入した顧客に交通事故傷害保険を無料で付ける独自サービスを展開する。
制度拡充に期待
業界では、投資期間を分散することで損失を出しにくいとされる「積み立て」の活用を促す動きも強いが、「現在は積み立てにフレンドリーな制度ではない」(日証協の稲野会長)。NISAの参考とされた英国の制度では、非課税枠は積み立てを視野に12カ月分の「12」で割り切れる金額とされたが、日本は年100万円だからだ。
こうした中、麻生太郎財務・金融担当相が1日の会見で、非課税枠の年240万円への拡充を検討する考えを示し、業界の期待が高まっている。非課税枠を使い切る「駆け込み投資」とともに、制度拡充の結論が出る年末が、NISAにとって重要なタイミングとなりそうだ。