【Sakeから観光立国】南部杜氏協会100周年 銘醸支える伝統の技 (1/2ページ)

2014.7.4 05:00

南部杜氏協会創立100周年記念祝賀会で、酒造り歌を披露する杜氏たち=6月25日、岩手県花巻市

南部杜氏協会創立100周年記念祝賀会で、酒造り歌を披露する杜氏たち=6月25日、岩手県花巻市【拡大】

 □平出淑恵さん(酒サムライコーディネーター)

 南部杜氏(とうじ)協会(菅原敬夫会長)の100周年記念式典が6月25日、ホテル花巻(岩手県花巻市)で開かれ、式典前に「日本酒を世界酒・グローバルマーケットへ」というテーマで記念講演の講師を務めた。日本酒関係の仕事に従事する者として、これからの人生も含めて身に余る光栄であり、感謝の気持ちを禁じ得なかった。

 酒を造る職人を「酒造技術者」という。その集団の長を「杜氏」、その他を「蔵人(くらびと)」と呼ぶ。杜氏は「酒造り」に関わる全般を「蔵元」から任され蔵内の仕事の全てを仕切る長として蔵人全員を差配する指揮官だ。「南部杜氏」「越後杜氏」「丹波杜氏」といわれる三大杜氏の中で、南部杜氏は最大の集団。多数の現代の名工を輩出しながら、伝統の技を継承してきた。

 筆者を会場近くの駅で迎えてくれたのは、「春鹿」の銘柄で知られる今西清兵衛商店(奈良市)の杜氏、古川武志氏。会場へ向かう車から、よく晴れた古里の景色を眺めるまなざしの優しさが印象的だった。冬の農閑期に奈良へ出向き、その高い技術で銘醸を支えている。多くの南部杜氏が地元を離れて全国で酒造りに貢献し、初夏のこの時期は地元で過ごすそうだ。

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