東レの高機能素材を使ったスポーツウェアを着るランニングチーム「東京ガールズラン」のメンバー=7日、東京都中央区【拡大】
東レは7日、市場拡大が見込まれるスポーツ用品向け素材事業の強化策を発表した。ファッションモデルで構成するランニングチーム「東京ガールズラン(TGR)」を宣伝に起用し、スポーツ用品メーカーとオリジナルウエアなどを共同開発する。消費意欲の高い20~30代の女性を中心に拡販し、同事業の2016年度の売上高を13年度の約220億円から1割以上増やす方針。
東レが展開する伸縮性や速乾性の高い繊維素材や炭素繊維は、すでにウエアや水着など幅広く活用されているが、「高機能素材の使用は本格的なものが中心だった」(広報室)。今後はアシックスやデサントなどメーカー4社と、TGRメンバーの意見を取り入れた商品開発などに取り組み、ファッション性をアピールする。第1弾の商品は年内にも発表する。
TGRの大木美佳さんは7日の記者会見で、「高機能素材を使っているのでランニングも快適です」と語った。