第1点は、原材料への徹底したこだわり。外郎の主たる原材料は、小豆餅や砂糖、さらにはわらび粉・大納言小豆などだ。これらの原材料は日本を代表する産地の一流業者への特注であり、しかも最も高価格・高品質な原材料を調達している。
第2点は、ES(従業員満足)とCS(顧客満足)を両立した大家族的経営の実践である。創業者は自身の戦争体験もあり、経営の原点は家族・ぬくもり・絆とし、「喜びも悲しみも苦しみもともに分かち合う」大家族的経営を実践してきた。このため、実質定年もなく10代から80代まで、健常者も障害者も、まるで一つの家族のように寄り添い、仕事に取り組んでいる。ちなみに、地元では社員のことを「豆子郎ファミリー」と呼ぶ。
第3点は、会社が掲げた経営理念と経営戦略が社内外の関係者の支持を得たからである。ちなみに、経営理念は「お客さまの喜びと幸せに貢献する」であり、また、経営戦略は「利益よりも継続」である。
先日山口市に行った折、本店を訪れたが、五感を重視したすてきな日本庭園の中にある喫茶室で食した「豆子郎」は絶品であった。
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【会社概要】アタックスグループ
顧客企業1700社、スタッフ170人の会計事務所兼総合コンサルティング会社。「社長の最良の相談相手」をモットーに、東京、名古屋、大阪、静岡でサービスを展開している。