「ビジネスパーソンの世界での活躍を支援したい」と強調するビズメイツの鈴木伸明社長【拡大】
■低価格とビジネス特化で躍進
100以上が乱立しているとされるオンライン英会話サービスで、ビズメイツの躍進が目立つ。ビジネスパーソン向けに特化しているほか、料金の安さだけでなく、サービス品質との両立にもこだわっているのが理由だ。7月から東京海上日動火災保険がビズメイツのサービスを採用するなど個人だけでなく法人契約も着実に伸ばしている。
同社のサービスは、インターネット通話ソフト「スカイプ」を使い、パソコンやタブレット端末でフィリピンにいる講師からマンツーマンのレッスンを受ける仕組み。これだけなら他社のサービスと大差はないが、同社は「グローバルビジネスで成果をあげるためのスキル」(鈴木伸明社長)の習得を目指している点が違う。
約200人いる講師の採用基準はかなり厳しく、単に英語が堪能なだけでなく、ビジネス経験も求められる。しかも面接やトレーニングなど、7段階のステップを経るという。
一方、受講生のレベルは5段階に分け、さらにそれぞれを5つのランクに細分化。一番下は中学英語レベルで、英会話初心者でも安心して始められる。その一方で、あくまでビジネススキルと英語スキル両方の習得が目的のため、流暢(りゅうちょう)に話せてもレベル2と判定される場合があるという。
東京海上日動は約1万7000人の社員にサービスを開放。海外顧客への自己紹介や電話応対、自社サービスの説明を英語でこなせるようにする方針だ。
英会話学校は通常、1レッスン当たり7000円程度かかるが、ビズメイツのサービスは毎日25分受講できるプランで月額1万2000円(1レッスン当たり387円から)と格段に安い。しかも朝は6時から、夜は1時まで利用でき、夜遅くまで働いている社員も無理なく学べる。