大規模停電への警戒怠るな 「原発ゼロ」の夏、深刻な電力不足懸念 (3/4ページ)

2014.7.20 07:45

 両社の供給力がいかに危ういかを理解するには、予備率ではなく、実際の供給力をみた方がわかりやすい。関電の余力は51万キロワット、九電では22万キロワットしかない。これは中規模の火力発電所1基がトラブルで運転を停止すれば、すぐ吹き飛んでしまう水準だ。

 原発停止の長期化に伴い、火力発電所のフル操業が続いている。この中には建設から40年以上を経た老朽火力も含まれており、今では火力発電全体の25%を占める。故障やトラブルが頻発していることも気がかりだ。

 九電は節電を始めた今月1日、相浦火力2号機(出力50万キロワット)がポンプの不具合で運転を停止。関電や九電などに電力供給している電源開発(Jパワー)の橘湾火力1号機(出力105万キロワット)も9日、ボイラーの蒸気漏れが見つかったため運転停止した。

 経済産業省も危機感を示し、電力業界に火力発電所の点検を求めたほか、西日本の電力各社に予備率の積み増しを要請した。これを受けて関電と九電ではそれぞれ20万キロワット程度を増やしたが、その中身は大口顧客に対し、需給逼迫(ひっぱく)時に電力使用を制限してもらう需要抑制が中心だ。原発ゼロのままでは供給力を大きく高めることはできない。

安全性を確認した原発を早期に再稼働させることが重要

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