夏場に気温が1度上がると、電力需要は関電で70万キロワット、九電では50万キロワット増えるとされる。需給逼迫が突発的な大規模停電に発展しないよう、地域を区切って順番に電力供給を止める計画停電などの準備も不可欠だろう。
夏と冬に繰り返される電力不足を抜本的に解消するには、やはり安全性を確認した原発を早期に再稼働させることが重要だ。原発に対する世論はいまだ厳しい。だが、政府が世論ばかりを気にしていては、必要な政策は打ち出せない。政府には日本が原発ゼロのままでいる「リスク」も訴える責務がある。
そのリスクとは、深刻な電力不足による大規模停電、あるいは海外の有事に伴う燃料途絶かもしれない。少なくとも「原発なしでも日本は乗り切れる」との過信は禁物だ。まずは官民が危機感を共有することから始めたい。