野村ホールディングス(HD)と大和証券グループ本社の証券大手2社が29日発表した2014年4~6月期連結決算は、いずれも減収減益だった。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」を背景に株式市場が活況だった前年同期からの反動が大きかった。両社は市況に影響されにくい収益構造への転換を進めており、一定の効果も出ているが、道半ばだ。
野村HDの14年4~6月期連結業績(米国会計基準)は、売上高に当たる収益合計(金融費用控除後)が前年同期比14.0%減の3708億円、税引き前利益は54.4%減の516億円、最終利益は69.9%減の198億円だった。
収益の柱である国内営業部門で、税引き前利益は6割減。同社は、目先の手数料収入にこだわらずに顧客の中長期的な資産形成を支援する営業スタイルへの転換を目指しており、市況の低迷とともに足元での収入減につながったようだ。ただ、決算発表した柏木茂介CFO(最高財務責任者)は「1~3月は現場に戸惑いもあったが、これからは収益を積み上げていける」と強調。預かり資産残高が95兆3000億円と、四半期ベースで過去2番目の大きさだったことにも自信を示した。