百貨店大手3社が1日発表した7月の既存店売上高は、三越伊勢丹が4月の消費税率引き上げ以降初めて、前年実績を上回った。
高島屋、J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は6月より減少幅を縮小させたが、7月前半の天候不順で前年実績を下回った。業界では7月の売上高が前年を上回ると想定していたが、「消費回復の力強さは天候に左右されるレベル」(大丸松坂屋)で、次の消費税率引き上げの判断基準となる7~9月期国内総生産(GDP)成長率に影響を与える懸念がある。
三越伊勢丹は、暑さが本格化してきた7月中旬から始めたセールが牽引(けんいん)。前年同月比0.9%増と4カ月ぶりにプラスに転じた。一方、高島屋は6月の4.9%減から7月は4.3%減、大丸松坂屋も4.6%減から2.6%減と減少幅はともに縮小したが、依然マイナスだ。
想定を下回ったのは「梅雨明けが昨年より約2週間遅く、前半は台風などで雨が全国的に多く客足が振るわなかったため」(大丸松坂屋)。7月後半はセールによる夏物衣料販売が急回復したが、高島屋などでは前半の低迷をカバーできなかった。