北海道米では、ゆめぴりかやななつぼしのほかにも、粘りのある食感が特色の「おぼろづき」やふっくら感のある「ふっくりんこ」、しっかりとした甘みと粒感が味わえる「きらら397」など、ニーズにあわせて多くの品種が生産されている。それでもななつぼしを推すのは「需要が多いボリュームゾーンは一番の激戦カテゴリー。特A評価のおいしいコメをもっとしっかり売っていきたい」(南課長)というのが背景にある。
ななつぼしは、10年以上前から全国販売しているが昨年5月時点での3大都市圏での認知度は36.3%と4割にも満たなかった。しかし、今年2-3月にタレントを使ったインパクトのあるテレビCMを放映した結果、前年同期比約30ポイント増の65.6%に急上昇した。
しかも、今回、初めて北海道米のテレビCMを放送した福岡、静岡、岡山・広島・香川の各県・地域でも、6-7割水準の認知度を獲得、3大都市圏以外で前年同期比較できる福岡県では、ななつぼしだけでなくゆめぴりかも同程度アップした。「『ゆめぴりかって確かにおいしいけど、私はななつぼしの方が好き』というCMの台詞により、相乗効果で表れた結果だ」と南課長は見ており、「今秋に展開するテレビCMも同様の効果を狙ったものを考えている」(同)。
販売戦略では、特定のスーパー向け限定販売なども検討。「ゆめぴりかとは棲み分けしてななつぼしを販売するが、CMでの相乗効果や早い段階から米卸業者との連携を密にして、どちらか一方ではなく両ブランドの販売数量増を狙っていく」と南課長は話す。