記者会見する日銀の黒田総裁=8日午後、日銀本店【拡大】
黒田東彦総裁の記者会見の主な内容は次の通り。
--今年度後半から物価上昇が加速する業種は
「個々の価格を予測できないとは言わないが、それを足し合わせて消費者物価の動きを予測することはできない。マクロ的な需給バランスや人々の物価上昇率期待を予測して、そこから物価上昇率を予測するのが理論的に正しい」
--地政学的リスクの高まりがどう日本経済に影響するか
「直接的な影響が差し迫っている感じはないが、十分注視したい。例えばウクライナをめぐる問題ではロシア経済に影響が出るし、ロシアと貿易や投資の結びつきが強い欧州経済に影響する懸念はある。イラクは重要な石油輸出国なので、石油輸入国であるアジア諸国、欧州に経済的な影響を与える」
--電力料金再値上げが相次ぎそうだが
「電力を多く消費する産業には相当なコストアップになるので十分注視していく必要ある。どの程度の値上げになるか、コスト転嫁できるのかもあるが、経済に影響は出てくる」
--平成26年上期の経常収支が赤字になった
「エネルギー関係の輸入拡大で貿易収支の赤字が大きくなった。今後、輸出が緩やかに増加してくる見込みのもとでどうなるかだが、個人的に貿易収支の赤字は構造的に続くと思う。一方で所得収支の黒字も続く見通しで、経常収支は赤字になったり黒字になったりになるかもしれない」