新電力参入を届け出た企業の件数【拡大】
異業種では東京ガスのほか、JX日鉱日石エネルギーといった火力発電所を持つエネルギー関連企業や、ソフトバンクなども電力小売りへの参入を視野に入れる。資源エネルギー庁によれば、新電力として電力事業への参入を届け出た企業は8月19日時点で323。1年足らずで3倍以上に増加した。
異業種からの参入が増えることで電気料金が下がるだけでなく、ガスや通信を電気とセットで販売するといった多様なサービスも増えそうだ。
ただ、電力の自由化直後に最大で約6%電気料金が安くなった英国では、その後価格が上昇に転じるなど、自由化されても需給の逼迫(ひっぱく)といった要因で電気料金が高くなる可能性もある。日本でも「原発が稼働しなければ電力供給量が増えず、自由化しても電気料金が下がるとはかぎらない」(証券アナリスト)との指摘もある。
また、競争激化で過剰なコスト削減が進めば、送電網の保守整備などに必要な投資が滞る恐れもある。米カリフォルニア州では00~01年に設備不良による大停電が発生するなど、安定供給への懸念もくすぶる。(大柳聡庸)