キリンビールマーケティングの布施孝之社長は無料配布で来店客に新商品をアピールした=2日、東京都江戸川区のイオン葛西店【拡大】
キリンビールとアサヒビール、サントリー酒類のビール大手3社が2日、消費者の“健康志向”に対応した発泡酒の新製品をそろって発売した。いずれも糖質や痛風の原因とされるプリン体を含まないのが特徴で、これまで独擅場を演じてきたサッポロビールの「極ZERO(ゼロ)」を追撃する。発泡酒の販売量は、安価な第3のビールに押され右肩下がりだが、同様の特徴を持つ各社製品が並ぶ異例の事態を迎え、シェア争いの重要な焦点となりそうだ。
新製品は、キリンの「淡麗プラチナダブル」(アルコール度数5.5%)と、アサヒの「スーパーゼロ」(5.5%)、サントリーの「おいしいZERO(ゼロ)」(5%)の3品。
各社とも独自に商品化を検討していたが、第3のビールだった「極ゼロ」が7月、製法上の制約が小さい発泡酒へ切り替えたのを受け、発売に踏み切った。小売り各社の商品入れ替えのタイミングに合わせ、発売日が横並びとなった。