キリン、凍らせてから飲む新容器入りの「氷結」　今夏はビール各社が小道具に工夫

　キリンビールは２７日、「氷結アイススムージー」（１５０ミリリットル、想定小売価格１７８円）を７月１日に発売すると発表した。スパウトパウチ型の新容器を使い、凍らせたチューハイを絞ったり溶かして、吸い口から飲む。味はレモンとライチの２種類。

　首都圏のコンビニエンスストアやプロ野球５球場で限定販売、最需要期である真夏の市場活性化を図る。

　米国で急拡大しているフローズンパウチカクテルの人気をヒントに開発した。充填ラインが少ないため出荷地域を絞り、８月末までの販売計画も約３７万本と多くないが、同社は「氷結」缶製品の販促効果を狙い「夏の定番に育てたい」と目論む。

　７、８月は各社が新機軸でテコ入れを図る。アサヒビールは業務用チューハイ「樽ハイ倶楽部」を氷点下に冷やして提供する新型サーバーを導入。サントリーもグループの「プロント」に、主力ビールの「ザ・プレミアム・モルツ」を超音波で泡立てる専用ピッチャーを来月採用する。