新日鉄住金名古屋製鉄所に入る消防車両=4日午前、愛知県東海市【拡大】
15人が重軽傷を負った新日鉄住金名古屋製鉄所(愛知県東海市)の爆発事故から1日明けた4日、現場では爆発による火災や煙の噴出は午前中に収まったものの、火災の原因が特定できないことから、高炉などの主要設備は稼働できない状態が終日続いた。操業停止が長引けば、トヨタ自動車など取引先への製品供給に支障を来す可能性が強まりそうだ。
新日鉄住金によると、火災は4日午前3時半ごろに鎮火。警察などの現場検証を踏まえながら、原因を特定できなければ高炉などの稼働は再開しない方針だ。同社によると工場の製品在庫は5日分程度ある。
操業停止が長期化すれば、同社の別の製鉄所から取引先に供給することも視野に入れるが、名古屋以外の製鉄所もフル稼働に近く、安定的な供給には懸念が残る。