【ITビジネス最前線】アリババ、楽天と海外で勝負 (4/4ページ)

2014.9.9 05:00

 ◆優秀な人材引き抜き

 楽天が資金を使って外国企業の買収を進めているのと同じ動きがすぐにアリババからも沸き起こることが予測される。IPOによって調達される資金と今ある現金を合わせて考えれば、楽天の今後の企業買収においても強力な入札競争相手になるだろう。

 しかし、アリババの企業拡大戦略は楽天のそれとは異なる。中国企業は米国のインターネット企業から、最高に有能な人材を引き抜くためなら、いくらでも払うと最近言われている。日本企業は、この戦略を取らないだろう。引き抜き合戦、そして買収合戦は、狩りの対象となるイーベイとアマゾンに恐怖を抱かせる。アリババと楽天の異なる戦略のどちらが優位に立つだろうか。これから目が離せない。

 文:イジョビ・ヌウェア

 訳:堀まどか

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【プロフィル】Ejovi Nuwere

 イジョビ・ヌウェア ニューヨーク生まれ。無線LAN共有サービスFON創業者の一人。ビジネスウイーク誌により「25人のトップ起業家」に選出される。ネットマーケティングのランドラッシュグループ株式会社、アジアと英語圏で展開するオンラインバイリンガル秘書サービスのKaori-sanを創業。

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