09年7月、1回目の再生計画の認可を受けた三貴は、経費削減や顧客からの商品下取りによる営業強化で売り上げ増と利益確保に努め、11年8月期は会社全体の売上高が59億円と計画の60億円をほば達成し、1050万円の経常利益も計上した。
しかし、11年3月の東日本大震災で消費は自粛ムードに一変。商品の下取りも一巡したため13年8月期の売上高は44億円に落ち込み、身軽になるための店舗閉鎖で特別損失が生じ、約8億6600万円の最終赤字となった。そして消費税増税がとどめを刺し、1店舗当たりの売上高は14年4月には352万円に低下。給与の支払いも滞り、資金繰りに行き詰まった。(東京商工リサーチ)
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【会社概要】三貴(7月下旬現在)
▽本社=東京都台東区
▽設立=1997年12月
▽資本金=9000万円
▽従業員=280人
▽事業内容=宝石・貴金属販売
▽負債総額=約126億円
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〈チェックポイント〉
債権者への説明会で三貴の経営側は「消費税増税で消費が冷え込んだ影響が大きかった」と強調した。しかし、増税が経営再建に水を差す以前から、店舗閉鎖に伴うリストラ費用が経営を圧迫していた。外部環境の悪循環に見舞われ続けたことも破綻の要因だったとはいえ、バブル期に作り過ぎた店舗の縮小に追われた結果でもあった。
2回目の民事再生では、不採算店を出さずに採算を維持することが目標となりそうだ。三貴は「スポンサーを付けて再建を確実なものにする」としている。事実上、3回目となる再建は、まさに真価が問われる。(東京商工リサーチ取締役情報本部長 友田信男)