アクロのブランド「スリー」は、三越銀座店での販売のうち8月は外国人が10%を超えた。ただ「日本の化粧品は人気が高いものの、多くの外国人は語学力に劣る販売員の説明不足に不満を感じている」(ポーラ・オルビスHD)といい、外国人客を取り込むには英語での接客能力向上が不可欠と判断した。
もっとも、英語だけでなく多様な言語への対応も求められる。資生堂は10月、英語とタイ語、中国語(簡体字・繁体字)に対応した接客用のタブレット端末を、首都圏や近畿圏の大型百貨店など十数店舗に導入。いずれはベトナム語やマレー語、韓国語のほかスペイン、フランス、イタリアなど欧州の各言語にも対応する予定だ。
コーセーは、外国人客を乗せたバスがツアーのルートとして訪れるドラッグストアに外国人スタッフを配置しており、今後拡充していく方針だ。
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一方、業界関係者によると、日本ブランドよりも日本国内で作られた化粧品にこだわる外国人が少なくないという。そこで、資生堂は世界向けのブランド「SHISEIDO」商品の化粧箱に新たに「GINZA TOKYO」の文字を加え、日本製をアピール。アクロは静岡産のお茶の実から抽出したオイルのほか、青森産リンゴや沖縄産サンゴの抽出物を使い、原料を含めて品質の高さと安全性を前面に出す。さらに外箱には和紙を用いるこだわりようだ。