通路を歩き、「乗降場」と呼ばれるホームに行く。頑丈な造りのタラップの先に、白をベースに青のラインが入ったL0系の車体がわずかにのぞいた。空港で搭乗橋を渡って旅客機に乗り込むときと同じ感じだ。
タイヤ走行から浮上走行に
だが車内に入ると、一転して東海道新幹線に似た感覚を覚えた。白を基調とした車内には、青みがかった座席が左右2列ずつ並ぶ。シートベルトはない。走行時速や車両先端についたカメラが撮影した映像を見られるモニターもあった。
車両が動き出し、時速160キロ前後になったところで、タイヤでの走行から浮上走行に移った。「耳を澄ませていただきますと、音が変化するのに気づいていただけます」と案内が流れた。確かに音の感じは違ったが、たいした衝撃も受けずスムーズそのものだ。
いったん東の方向に向かい、そこから反転して「時速500キロの旅」が始まった。時速300キロを過ぎたあたりからぐんぐんと加速し、走り始めて3分ほどたったところで、車内のモニターが「500km/h」と表示。報道陣がカメラのシャッターを切る音が一斉に響いた。車両はしばらく時速500キロ前後を保ち、甲斐の山並みを一気に駆け抜けた。実験線の大半を占めるトンネルに一定間隔で設置された照明はまるで一筋の光のように見えた。