一般的な電車では、薄い鋼板でスペース効率やコスト面が優先されるが「新幹線だと速度を確保する必要がある」(中土居淳一生産本部長)ため、1993年ごろから採用が始まった。2013年分からは国内新幹線のシェア100%を達成している。
コスト面では「単純な素材だけで比べれば、鋼板の100倍程度の値段」となる。だが軽さは組み立て時の作業効率の改善につながり、「重機や仮設の足場などを組む必要もない」(中土居部長)ため、人件費を含めたトータルコストでは1~2割高程度に収まるという。
同社はこれまで累計12万平方メートル分の新幹線向けアルミハニカムパネル床材を手がけてきた。ここ数年は、整備新幹線開業に向けて生産が増え、13年度は北陸新幹線向けの生産などで過去最高の生産量を記録した。
今年度は北海道新幹線向けの生産にも着手し、同社の遠山茂幸社長は「北陸新幹線の金沢より先への延伸、北海道新幹線の延伸、九州新幹線の長崎ルートにも期待がかかる」と指摘。年4億~5億円の安定した売上高を新幹線の床材関連で見込む。同社は、17年度までに売上高40億円超(14年度は33億円見込み)、経常利益5億円超(同2億円)を目指す方針だ。