さらに関電は宮城県に出力11万2000キロワットの石炭火力発電所を建設し、17年にも発電する方針だ。また中部電も東電と共同で茨城県に出力約65万キロワットの石炭火力を建設し、20年度にも発電を始める。両社とも新たに自前の電源を持つことで電力を安定的に確保し、首都圏での販売拡大につなげる狙いだ。
これに対し、首都圏を地盤とする東電は7月1日までに発電能力の約1割に相当する約650万キロワット分を、他社の営業攻勢で奪われた。このため東電も全国に販売地域を拡大し、巻き返しを狙う。
第1弾として、工場の自家発電設備などから安価な余剰電力を調達し、1日から家電量販店のヤマダ電機の関西と中部地方の店舗に電力を供給する。供給するヤマダの店舗は、関西が大阪市の中核店「LABI1なんば」を含め24店舗、中部が38店舗。東電は越境販売による売り上げを、10年後に1700億円にまで増やす計画だ。