セブン&アイ、2年連続で最高益更新 14年8月中間、コンビニのPB好調牽引

2014.10.3 05:00

決算会見に臨むセブン&アイ・ホールディングスの村田紀敏社長(右)=2日午後、東京都中央区

決算会見に臨むセブン&アイ・ホールディングスの村田紀敏社長(右)=2日午後、東京都中央区【拡大】

 セブン&アイ・ホールディングスが2日発表した2014年8月中間連結決算は、増収増益を確保し、本業のもうけを示す営業利益と最終利益がいずれも中間決算として2年連続で過去最高を更新した。4月の消費税増税などの影響もあってスーパーは苦戦したものの、主力のコンビニエンスストアが高品質なプライベートブランド(自主企画、PB)の好調で業績を牽引(けんいん)した。

 売り上げを示す営業収益は前年同期比7.0%増の3兆44億円だった。営業利益は1.6%増の1672億円、最終利益は0.7%増の839億円。

 好調だったのはコンビニ事業で、営業利益は6.3%増の1368億円だった。

 セブン-イレブンの大量出店に加え、増税後に消費者が買い物の頻度を減らして、より高品質な商品を好むようになっている消費動向に合わせ、PB「セブンプレミアム」をリニューアルしたことなどが奏功した。この結果、既存店売上高は8月まで、25カ月連続で前年同月を上回った。

 一方、増税前の駆け込み需要からの反動減や夏場の天候不順で客足が遠のいたことから、イトーヨーカ堂などのスーパーストア事業は、営業利益が22.2%減の91億円と大きく落ち込んだ。

 記者会見したセブン&アイの村田紀敏社長は「1997年の(前回)増税時よりも消費の戻りが遅い」と指摘、スーパーストア事業の構造改革を進める必要性を強調した。その上で「本部中心の運営体制を、地域や各店舗の特性をより反映できるものに変えていく」と述べた。

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