だが、市場シェアは4.8%程度で、「今後もさらに拡大していきたい」と意気込む。VWや仏ルノーなど現地勢に加え、GMなど米国勢の後塵(こうじん)も拝しており、巻き返しが迫られている。
トヨタは13年度に自動車メーカーとして史上初となる世界販売1000万台を達成した。豊田章男社長は「以前のように台数は追わない」と慎重な姿勢を崩さないが、14年暦年で1022万台の販売を計画。その水準の維持には、金城湯池である日本と北米だけでなく、欧州や中国でのシェア拡大が不可欠になる。
トヨタに肉薄しているのがVWだ。マルティン・ウィンターコルン会長は1日のショー開幕前夜のイベントで、14年に世界販売1000万台を超える計画の達成に自信を見せた。ショーではモーターだけで50キロ走行する中型車「パサート」のプラグインハイブリッド車(PHV)も公開。トヨタが得意とするエコカーでも追い上げる。