王座から遠ざかっているGMも虎視眈々(たんたん)と復権を狙っている。
1日には、中国で18年までに140億ドル(約1兆5000億円)を投じ、5つの工場を建設する計画を発表した。年間500万台以上を販売し、米国に続く収益源に育てたい考えだ。お膝元の米国もリコール問題の影響が懸念されたが、9月の新車販売は前年同月比19.4%増と好調で、首位を維持している。
VWも中国で18年までに約180億ユーロ(約2兆4000億円)を投じ生産能力を高める構えで、「1000万台クラブ」のライバルは規模拡大にアクセルを踏む。トヨタは拡大路線の反省から、13年から3年間の工場新設を凍結しているが、いかに競争力を高めていくかが問われている。