トヨタ自動車は10日、走行性能と快適な居住空間を両立した新型ボート「PONAM(ポーナム)-31」の販売を開始した。自動車に搭載するエンジンや技術を活用し、価格を抑えた。愛好家だけでなく、これからボートでマリンライフを楽しもうと考えている人などにも売り込みたい考え。
トヨタは平成9年にマリン事業に参入。自動車メーカーらしく、走りの楽しさや操縦性にこだわった商品作りに取り組んでいる。
日産がマリン事業からの撤退を決めるなど市場環境は厳しく、シェアも伸び悩んでいるが、この日の発表会で、トヨタの友山茂樹常務役員は「日本は海洋国家。海のモビリティの可能性を追求するのはトヨタの責務であり、開発、生産能力を維持していく」と述べた。
ポーナム-31は、船体にアルミ合金を使用し、スポーツ用多目的車(SUV)「ランドクルーザープラド」が採用する高出力のディーゼルエンジンを船舶用にチューニング。車の制御システムを応用し、離着岸操作などが簡単にできるようにした。
競合メーカーの同サイズのモデルは3000万円以上するが、販売価格を2970万円(税別)に抑え、年間15隻の販売を目指す。