JR東京駅前の高層ビル「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」=21日午後、東京都千代田区【拡大】
結婚式場とオフィスビルで構成する複合施設「目黒雅叙園」(目黒区)も都心に残る数少ない大型取引物件として関心を集めてきたが、不動産開発などを手掛ける森トラストが8月下旬、約1300億円で米投資ファンドから買収した。「土地のブランドが高く、利回りも悪くない」(吉田武副社長)ことから、収益性が高いと判断した。
東京の一等地に建つビルの多くは不動産大手が所有しており、1000億円クラスで売りに出される都心の物件は、国内外のファンドや不動産開発会社によって垂涎(すいぜん)の的となっている。
日本不動産研究所の吉野薫不動産エコノミストは「リーマン・ショック後は日本の不動産取引に懐疑的だった海外投資家が、利回りを確保できる手堅さを改めて評価した」と分析。バブルの再来も懸念されるが、「賃料は来年にかけて上昇するとみられ、現時点では問題ないが、取引額がさらに高騰すれば警戒が必要だ」としている。