オレンジ、ピンクといった鮮やかな車体に白い屋根を組み合わせたかわいいデザインなど、これまでの軽は「遊び心が欠けていた」(スズキの鈴木修会長兼社長)との反省による工夫が奏功し、月販目標(5千台)を約7割上回るペースで好調に売れている。
一方、ダイハツも負けてはいない。三井正則社長は「シェアありきではないが、ユーザーに求められる車を販売した結果としての1位にはこだわる」と、抑えた表現ながら8年連続首位への意欲を隠さない。
9月29日に東京・秋葉原で開いた技術説明会では、11月に発売する新型車の試作車を公開。昨年の東京モーターショーで披露した展示車「デカデカ」をベースに開発したワゴンタイプで、車内の広さが軽自動車で最大になる。上田亨執行役員は「4人乗ってもまだ荷物が積める。積載量や乗員人数がハスラーとは違う」と、難敵ハスラーへの対抗意識をあらわにした。
この新型車に加え、年内には着せ替えできる軽スポーツカー「コペン」の追加モデルを出すなどの攻勢でスズキを突き放す構えだ。
激しいトップ争いは値引きなどによる消耗戦に入る恐れもあり、「軽大手2社がなりふり構わぬテコ入れに動くと、新車販売全体が(値引きで)厳しくなる」と、他メーカーからは警戒する声も上がっている。