インフォメーションシステムズの地震予測が見られる専用端末「備ボーサイ」【拡大】
同社の情報源は、電気通信大学などが参画する産学連携組織「地震解析ラボ」。予測手法は、その所長を務める早川正士・電通大名誉教授が開発したもので、地震が電離層に与える変化をみて、規模や発生地域を割り出す。電離層の異変は電波時計でも使われている標準電波の送信局や、自社で設置した受信局を用いて把握。このほか、GPS(衛星利用測位システム)衛星の電波も予測に役立てている。
今村取締役は「この1年のマグニチュード5以上の地震の半分以上はキャッチできている」と話す。
昨年11月には一般向けの情報提供も開始。アイフォーンとアンドロイド双方のスマートフォン向けアプリ配信に乗り出した。無料版とより詳しい内容の月600円の有料版がある。
一般的に地震予知はほぼ不可能とされる。同社が採用する手法も、地震と電離層の変化に関係があることは判明しているものの因果関係が未解明なため、学会では主流にならず、利用者側もそれを留意する必要がある。「うさん臭く思われがち」(今村取締役)という点は自認しており、ホームページ上で過去の結果を公開するなどして信頼確保に努めている。
もっとも、こうした予測サービスは、当たるか否かにかかわらず、利用すること自体が「備えあれば憂いなし」を徹底する上でプラスとなり得る。
今後の普及は、予測精度と合わせて、いかに信頼性を高められるかが鍵を握りそうだ。(井田通人)
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【会社概要】インフォメーションシステムズ
▽本社=東京都港区北青山2-12-42 秀和北青山R305
▽設立=2010年3月
▽資本金=7010万円
▽従業員=6人
▽事業内容=地震予測サービスの提供