説明会後、記者に取り囲まれるトヨタの小平信因取締役副社長(中央)=5日午後、東京都文京区のトヨタ自動車東京本社(蔵賢斗撮影)【拡大】
トヨタ自動車は5日、今年度の9月中間連結決算を発表した。営業利益は前年同期比7.7%増の1兆3519億円とし、最終利益とともに中間期としての過去最高益を更新した。これを受けて、通期(2015年3月期)業績では最終利益で初の2兆円に挑戦するなど、売上高、営業利益、最終利益のすべてで過去最高をめざす。
通期業績目標は売上高が従来目標より8000億円多い26兆5000億円、営業利益は2000億円多い2兆5000億円、最終利益は2200億円多い2兆円へと、それぞれ上方修正した。
中間決算の売上高は3.3%増の12兆9455億円、最終利益は12.6%増の1兆1268億円だった。
中間期の増益は、為替差益の増加が大きく寄与した。円安の進行を受け、通期の連結業績予想の想定為替レートを1ドル101円から104円に見直した結果、為替差益で1350億円の増益効果が出た。コスト増加による費用増は原価改善でまかなった。