本格生産にこぎ着けたとしても、課題は山積している。90万点に及ぶ部品は、7割が米国製だ。日本国内に民間航空機向けの部品メーカーが育っていないことが理由で、搭載エンジンも米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)の開発による。
文字通りの日の丸ジェットとして日本に航空機産業を根付かせるには、こうした国内関連メーカーの育成が欠かせない。そのためにも、MRJプロジェクトは是が非でも成功させる必要がある。
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2000億円近いとされるMRJの開発費は、3分の1を国が支援する。ボーイングやエアバスにみるまでもなく、航空機産業は国家プロジェクトそのものだ。安倍晋三首相は、アジアやアフリカ諸国の訪問にあたっても、機会を捉えてMRJを売り込んでいる。こうしたトップセールスは、今後も息長く続ける必要がある。
航空機開発を登山に例えるなら、初飛行で、やっと5合目の段階という。試験飛行だけで数千時間を要し、その前にも地上滑走などの試験をクリアしなければならない。その意味でMRJは「まだできていない飛行機」なのだ。ロールアウト後も先は長い。正念場はむしろこれからだ。