女性行員の活躍を支援するため発足した「地銀頭取の会」の初会合=12日、東京都千代田区【拡大】
全国地方銀行協会に加盟する地銀64行は12日、女性行員の活躍を促す新組織「輝く女性の活躍を加速する地銀頭取の会」を発足させた。行員が配偶者の転勤先で別の地銀に再就職しやすくする「地銀人材バンク」の具体化に取り組み、安倍晋三政権が成長戦略の柱に掲げる女性活躍の輪を地方にも広げていく。
地銀人材バンクは配偶者の転勤に伴って退職する行員が希望すれば、銀行業務の経験者として地銀同士で紹介し合う仕組み。子育て中の女性行員の利用を主に想定しており、人材を確保しやすくする狙いがある。
人事評価などの個人情報をどこまで伝えるかを決め、来年3月までに仕組みの大枠を固める。早ければ2015年度中に第1号の事例が生まれる見通し。
同会の会長に就いた千葉銀の佐久間英利頭取は「働きながら子育てしやすい環境を整えるなど、女性がキャリアを目指せる取り組みを総合的に深めていきたい」としている。
各行の女性幹部候補を集めた部会も設け、後進の手本となる女性行員の事例を共有化したり、女性の活躍推進をめぐる課題解決への対策を提案する。